荻窪栄光教会メサイアへ、クラッシック苦手な寺娘クリスチャンがゆく(2018.12.24追記)
こんにちは、かすがです。
四国の田舎の寺で育ち、現在はクリスチャンのアラサーです。関東住み既婚。
みなさま、クラッシックはお好きですか?
私は好きじゃありません(←
昔から馴染みがなく、いまでも食指が動きません。
私は芸大に通っていたためクラッシックを学ばれている方と学び舎を共にしたこともあったと思うのですが……関わることなく「自分には縁がないもの」だと思うまま過ごしていました。
そんな私ですが、荻窪栄光教会が主催する「メサイア」には2年連続で行きました。
一度行ってみて、とても良いと感じたからです。
今日は、クラシック苦手なクリスチャンの目線から「荻窪栄光教会のメサイア」を紹介したいと思います。
第52回 2019年荻窪栄光教会メサイア公演は12月14日(土)〜です。
(↑杉並公会堂の外からの写真)
・荻窪駅まで来るのが問題ない方
・クラッシックが好きな方
・クラッシックに興味なくてもクリスチャンな方
・杉並公会堂のツリーみてちょっとキラキラした気分を味わいたい方
・しっとりとお出かけしたい方
・飢餓問題に興味のある方
こんな人には向いてないかも
・どう考えてもクラッシック興味ない
・クリスチャンじゃないしキリスト教興味ない
・飢餓問題について考えてる場合じゃない
◾️そもそも「メサイア」って何なん
(↑2017年荻窪栄光教会メサイアのDVDを「ハレルヤコーラス」の部分だけ直撮りした動画)
私が四国にいたときから、教会内で「メサイア」という単語をちらほら聞くことがありました。
ですが当時まったくその概念が分からなかったため、説明してもらいました。その時に分かったことは
・どうも合唱とかオーケストラとからしい
・ヘンデルという人が作曲した曲のタイトルらしい
・キリスト教関係らしい
ということ。
これだけ聞いた私は『ああ、私はこの先これを聞くことはないんだろうな』と思っていました。
もっと詳しく知りたい方は下記リンクへどうぞ。
→メサイア (ヘンデル) - Wikipedia
◾️ぶっちゃけクラッシック嫌いやねん
冒頭で「食指が動かない」とか「縁遠い」とか言いましたが、ぶっちゃけると「嫌い」かと思います。
うまく言葉に出来ずにいたのですが、私の気持ちを言い表してくれている感じのnoteを見つけたので紹介しておきます。
ここで書かれているように
芸術が芸術だからって、勝手に評価されて保護される時代は終わった。
という段階にもかかわらず『あくまで自分たちの立ち位置を変えようとしない存在』というイメージがあったからです。
これは音楽だけでなく絵画にも言えることで、私は写実画や美しい絵などにあまり価値を感じていません。
◾️私が「良い」と思ったのは「救い主イエス・キリストのことが歌全体で分かる構成になっていた」から
そんな私が、なぜメサイアに行ってみようと思ったか……それは「自分の所属している教会が力を入れて長いことやってるらしいから」です。有り体に言うと「ご近所付き合い」みたいな感覚です。見ておかないとピンと来なくてつまらないかも知れないなと思ったから。
また、コーラスの聖歌隊は教会員たちで(メインボーカルや指揮者、オーケストラはプロの方々が参加していますが)、いわば素人の方々が行う舞台というのがどのようなものに仕上がるのか単純に興味があった、というのもあります。
ということで、せっかくなのでクリスチャンでない友人を誘って観覧に。
感想。
『あれ?良い……。』
そもそも日本語で歌われているので分かりやすかったですし、「ハレルヤコーラス」と呼ばれてるものが日本でも聞き慣れたアレであることを知り、なお嬉しくなりました。
私が「メサイア」を良く感じた理由は、「イスラエルの民が神から離れ、憂き目にあった苦しみや、その中で細かく示されている救い主イエス・キリストのことが歌全体で分かる構成になっていた」からだと思います。
パンフレットにも日本語歌詞が載っているので、味わいながら聞くことができます。日本語訳の「中田羽後」という牧師が荻窪栄光教会と縁深い牧師だということらしいです。
しかしながら、クラシック苦手な私がメサイアを「良い」と感じたのは「私がキリスト教にある程度なじみのある身になったから」という側面もあるかも知れません。
この季節の合唱というとベートーベンの「第九」も有名ですよね。
私も昔、兄の部活のコンサートで「第九」が歌われるということで行ったことがあります(このとき私はキリスト教と一切関わりはなく、現在兄は僧職)。
ですが、当時の私は第九に対して「ご高尚で有名なあの曲の大合唱」というイメージしか持てませんでした。特に感動などなく、また観たいとも思えない。
ところがどっこい、主イエス・キリストの恵みを心から喜ぶ身になった今では、第九もメサイアもとても喜ばしい音楽だと感じるようになりました。
ということで、やっぱり「ある程度キリスト教に関心を持っている人」は楽しめるのかな?と思います。
「メサイアの合唱だけではイミがわからない」という声もあるようで、荻窪栄光教会ではメサイア公演前後の礼拝で、【メサイア関連箇所】から礼拝メッセージするという試みが行われています(2018年以降はどうなるのか知りません)。
(↑舞台写真。公演中の撮影はNGなので開始前の写真を)
(↑2階席からの風景)
◼️2018年度はスタッフとして参加しました(追記)
2018年度のメサイアはスタッフとして参加してみました。当日券を発行したりするカウンターの中で諸先輩(年下)がバリバリ動いているのをのべっとみながら役に立っているんだか立ってないんだかわからない感じでご奉仕させていただきました。
チケット発券スタッフとして参加してみてわかったことは、
「教会がわ(スタッフ)の人は少しでもいい席に座ってもらおうとがんばってる」
「営利活動じゃないから、人が沢山いて(少なくとも現状では)案内がわりと手厚くできる」…などでしょうか。
お帰りの際にカウンターで感想を言ってくださる方もいました。
「聖歌隊はみなさんボランティアなの?全員クリスチャン?」
「すごいですねえ、質が高い」
などなど。(メサイアの舞台に立ってる聖歌隊は メンバーは基本的に荻窪栄光教会に通っているキリスト教徒[キリスト教の神さまを信じます、という表明をされた方々]です。)
◾️もう一つ大事な要素。ワールドビジョンへの募金
そもそもチャリティーコンサートなので、募金を募る活動でもあるようです。
入場無料で、入り口でもらうパンフレットに募金用封筒も入っているので、各々が自由に入れて出口で箱に入れればOK(箱に入れなくてもいいですし、封筒に何も入れずでもいいですし自由)。
そこでの募金は「ワールドビジョンジャパン」へ寄付されます。
ワールドビジョンは1950年に設立(ワールドビジョンジャパンは1987年設立)された国際NGOで、一時的な支援ではなく10年以上も地域社会や政府との信頼を築きながらプログラムを進めている団体だそうです。
とはいえ、時代も移り変わり「すでに日本も貧困国になりつつある」という感覚を持っている方も少なくないと思いますので、『遠い国の問題より、自分や身近な人へ心を砕きたい』と思う方は消耗させなくていいと思います。
私も現状はそうなので、いまのところワールドビジョンへの支援は召されてないかなと感じています。
ちなみに、メサイア公演は今回で第50回目。
入場無料、今年の来場者数は938名。
スタッフ40名、出演者80名、募金額は66万円くらいだそうです。
チケットの事前予約が1050枚くらいあったらしく、来場者数938名なので、1割くらい当日キャンセルの方もいらっしゃるよう。当日チケットもあるそうです。
杉並公会堂の最大席数が1190席なので、満席近くになったそうです。
(2018年 来場者752名 スタッフ38名 出演者74名 募金額約57万円)
そもそもクラシックもメインカルチャーも苦手な私はこういった催し物にうといので、他のチャリティーコンサートやイベントはどうなのか知らないのですが、そこそこスゴい数字?と思っていいのでしょうか。
◾️ むすびにかえて
ということで、荻窪栄光教会メサイアがオススメな人とそうでない人のお話でした。ご自身に合いそうだな、と思われた方はぜひお越しください。
次回公演は2019年12月14日(土) だそうです。
ではまた。
【この記事を読んだ人はこんな記事もオススメ】
【このカテゴリのまとめ記事】