存在に耐えられない軽さだとは思わない

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徳島の老舗本屋「平惣」で聖書フェアが開催される?は?事件やないか?【イスルイン物語フェア】

こんにちは、徳島の片隅にあるお寺の次女に生まれてなんやかんやしているうちにキリスト教徒になった女です。30代既婚子なし、現在は関東住み。

 

 

実は徳島県、一店舗だけあったキリスト教書店が2021年3月に営業をやめられてしまい、なんというか、キリスト教関連の書籍を購入しようとすると非常にしょっぱい状況になっていたのですが………

 

なんと2021年11月から2022年1月末まで、ヒラソウさんでキリスト教書を中心としたフェアが行われるという事を知り、かなりビビっています!

 

 

 

正確には「イスルイン物語フェア」ですが…

正確には「イスルイン物語」という,聖書をベースとした長編ファンタジー小説のフェア【イスルイン物語フェア】なのですが、

 

 

イスルイン物語とは、2018年11月よりエシュルン出版より発行されている、F.エフライムにより日本語で執筆されたファンタジー小説。 書籍電子書籍にて出版されている。作者のF.エフライムは、国籍・性別・素性やその他プロフィールはほとんど未公開の覆面作家である[1]。(出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』イスルイン物語 項)

 

 

 

エシュルン出版さんから「聖書やキリスト教に関する本も置きましょう」という話しになったみたいで、なんともお二方とも巨視的なお考えだなぁ…と思いました==

 

ヒラソウと言えば「大きい本屋のひとつ」としか思っていなかった子供時代

 

ヒラソウさんというと、自分が子どものときは「でっかい本屋のひとつ」「たぶんほかの県にもある」くらいにしか思っていなかったのですが、

 

成人して、徳島で働いていた時分に、あるコワーキングスペースのオーナーさんから

 

「ヒラソウさんは地元密着型の本屋さんで、本当にすごい。書店としての矜持みたいなものもあるし、地元への愛もある。」

 

みたいなことをちらっと聞いており、改め手考えるとすごい存在だったんだな…と思っていたのですが。こういうフェアを行ってくれるというもすごいことだな~と思いました。

 

「よく売れる本を売る」という視点で書店をやっていると、気づいたら平積み部分に陰謀論的な書籍とか「自然療法でがんを治そう」的な書籍とかで埋め尽くされる問題がある中、本当にありがとうございますとしか………。

 

 

(もちろん、自社商品だけでなく「ほかの聖書関連書籍もアピールしましょう!」と企画したエシュルン出版さんもすごいなぁ、と思います)

 

(っていうか平惣さんって創業1739年だったの!?元文…江戸時代……やばいな……)

 

私は学生時代にファンタジー小説読んでいてよかったと思うし、聖書は読んでおきたかった

 

これを読んで購入を迷っている学生さんとか、子どもさんがいらっしゃる親御さんとかいたら、(どこの馬の骨とも知れん人間の戯言につき合わせるのは非常に心ぐるしいのですが)、もしお時間が許すならちょっと耳を傾けてくださるとうれしいのですが……

 

 

私ですね、学生時代には「ハリー・ポッター」とか「ダレン・シャン」とか親に購入してもらって読んでいたクチで、その時は『もっと硬い小説とか読まなきゃ読書家とは言えないんだろうな~』とか思っていたんですが、今思うと多感な時期にしっかりファンタジー小説読んでいてよかったなぁと思うのです。

 

というのも、例えば、日本におけるユング心理療法の第一人者として有名な河合隼雄先生なんかも、ファンタジーについて

 

「たましいそのものを我々は知ることができない。たましいは何かにつけて明確にきめるけることに抵抗する。これがたましいだと決めつけた途端に、それは消え去ってしまうだろう。たましいそのものは把えられないが、たましいのはたらきそのものは、常にわれわれの周囲におこっており、それをある程度把握して他人に伝えるには、ファンタジーというのが極めて適切な手段となるのである」(河合隼雄著「ファンタジーを読む」p25~26より)

 

という評価を述べていたり、ファンタジー研究をされている方には↓こういう意見を持たれている方もいたりと

 

ファンタジーを研究していると、おもしろいパラドックスがいくつもみつかる。一方では、はるか昔から逃避的文学だと軽んじられ、時に蔑まれてきたかと思えば、もう一方では現実の真の姿を映していると称えられ、いわゆる「リアリスティック」な小説よりはるかに人生の神秘を照らす力があると持ち上げられてきた。

(中略)

ファンタジーの果たす役割は広汎にわたり、単に教訓を与えることから、普遍的な道徳体系の創造にまで関わっている。作家はファンタジーを使って、社会への不満を表明したり、人間観を述べたり、見える世界と見えない世界の橋渡しをおこなってきた。

((引用:シーラ・イーゴフ著「物語る力 英語圏ファンタジー文学:中世から現代まで」p19~20)

 

 

ファンタジーというのは、人間にとって「心のあそびの部分」を作ってくれる道しるべとなんじゃない?的な見なされ方をしている分野でですね…。

 

社会の荒波に揉まれながらなんとか生きているこのごろ、子どものころ読んだファンタジーの世界観はけっこう効いてるなと実感しています。明確に言語化するのは難しい効き方なのですが、ゆえに、「深く考えずにとりあえず読んでみたら~」と言いたいなと思います。

 

 

で、まあ「聖書」については、自分は思春期には縁がなかったクチなんですが、10代の時出会えなかったことが本当にくやしいと思っているので、

 

まだ聖書読んだことない~という方がもしこの「イスルイン物語」を手に取るチャンスがあったら……それは大層うらやましいことだなと思います。

 

 

キリスト教の聖書と指輪物語TRPGの「D&D」の3つの世界観がブレンドされたような物語。 主軸となるのは新約聖書のキリストの挿話なのだが、そこにうまくファンタジーの世界観が織り混ぜられている。何も知らないで読んだら、少しびっくりするかもしれない。 ★★★☆☆(「イスルイン物語 預言されし王1」読書メーターより

 

私が「10代のころ聖書に出会いたかった理由」は複雑な話しになるのでここでは割愛しますが、聖書というのは(伊達に世界宗教の正典として存在してないなと思うのですが)、あなたの人生の物語が紡がれるその時の道しるべになってくれる可能性が十分にあるヘンな本でして…

 

人生のどこかで『聖書に触れる』という選択肢を置いてくれると嬉しいですし、その方法として「イスルイン物語」という物語形式で触れられることはとってもうらやましいな…と思うので…

 

そんな戯言でした。

 

エルフ、人間、ドワーフの世界で書き直した『小説・聖書 ファンタジー版』! 面白くて、感動した~ イエス公生涯をほぼそのまま、エルフたちの世界で再現。 もっとユニークな展開をせず、あえて福音書に忠実すぎるような記事も、作者の計算なんでしょう。(膨らませるだけの筆力はあるに違いないから) あちこちのエピソードが、憎らしいほど絶妙につなぎ合わされて、豊かな深みあるメッセージになる(特に最後。「ペテロ」と「イエス」の再会前後の心理描写は、そうだそうだと泣けたです)。 以下、下巻に続き書きます。(「イスルイン物語 預言されし王1」読書メーターより

 

内容は福音書そのものだが、イエスと出会い生き方を変えられた弟子たちの生き様がリアルに感じられちょっと感動。
聖書の記述は淡々としており、なぜマタイ(ギル=アント)があっさり仕事や地位を投げ捨てて従ったのかなど謎も多いが、この物語ではその心情が赤裸々に綴られており、なるほどと思わされる。
作者の創作による部分が大きいだろうけど、当時の歴史的状況なども十分検証された上なのも感じられ、無理なく入る。
エス(イェシュア)以外は聖書の名前とは完全に別名で登場するのも、先入観を消す役に立っていますね。(「イスルイン物語 預言されし王1」Amazon レビューより

 

 

上巻では新約聖書をベースとしながらも様々なキャラクターや世界観が展開されて王道ファンタジーな物語だったが、下巻では聖書をなぞるような展開が多く、物語として上巻から読んだ方にはかなり無理やりに終わってしまった感が否めないと思う。復活後のエピソードも聖書の枠を越えて展開されてもよかったと思うが、それ以上でもそれ以下でもない内容で残念だった。(「イスルイン物語 預言されし王2」Amazon レビューより)

 

あなたの人生に幸多からんことを。あと徳島県民はまじでヒラソウさんを大事にしような!!

 

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