存在に耐えられない軽さだとは思わない

この世の旅路は果てしない。「主よみもとに近づかん」が好き。

【ピグメントエッグテンペラ】さくさく描きすすめたい&しっかり画面にひっつけたい、でも奥行きのある画面にしたい人へ。

今日は【ピグメントエッグテンペラ】という「絵具」の練り方をシェアします。

 

 

■ テンペラとは…?

代表的なテンペラ技法が卵テンペラである。絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなる。板にボローニャ石膏で地塗りをしているものが古典的なテンペラ画技法であるが、近代になって油彩の仕上げに卵を混入させたものもテンペラ画と通称で呼ぶようになった。これは卵黄にレシチンアルブミンという乳化作用がある物質が含まれているため、水と油を混ぜてもマヨネーズのように分離しないことを応用したものである。(ウィキペディアより引用)

 

 

*『テンペラ』という言葉の語源

 
 イタリア語『Tempera(テンペラ)』の語源は、ラテン語の『Temperare(テンペラーレ)』で、
「混ぜ合わせる」という意味があります。
 
19世紀の産業革命により、上場でチューブ入り絵の具が生産されるようになるまでは、
画家は顔料と展色材を自分で混ぜ合わせて作っていましたので、
その行為を『Temperare』と言っていたようです。
 
顔料と油を混ぜあわせた絵具で描いた絵画を『油彩画』と呼ぶようになった今日では、
それと区別する意味で、顔料と卵黄を混ぜあわせた絵具で描いた絵画を特に『テンペラ画』と呼んでいます。(テンペラ工房より引用)

http://www.temperastudio.com/artlife/art-trivia/01-tempera-history/

 

 ということで、テンペラはあくまでテンペラであり、油絵とは少し違うのですが、あまり一般的ではないのでそう記してみました。

 

この技法で描かれているので有名なのは、ボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」とかですかね。

 

【ピグメントエッグテンペラ

 

*卵(できたら有精卵)黄身と白身を分ける。(白身も後で使うよ!)

*黄味→そんなに混ぜなくていい

*白身→粘り気を着るように混ぜる(たたく)。泡は除く。

 

これを合わせる。

 

卵1→ダンマルバニス(ダンマルヴァニス)0.5→サンシックンドオイル0.5(クサカベ社・ホルベイン社でないモノがいいかもしれません)

 

 

の割合と順番でまぜる!

 

これに防腐剤7滴入れれば完成。

 

出来上がったテンペラは、好きな顔料と1:1の割合で混ぜて使う。生ものなので1か月以内に使い切る。

 

■ ダンマルバニスとは…?

樹脂をテレピンに溶かし込んだ液です。絵具に光沢と絵具ののりの良さを与えるために加えます。通常に油絵にも混ぜ込んでニス的な役割を期待したり、こうやってテンペラ技法用画用液のに使います。

 

 

 

■ サンシックンドオイルとは・・・?

サンシックンドオイルとは、生のオイルを、空気が通る状態で長期間太陽光に晒して作る。強い乾燥性、ねっとりした粘り、黄変の少なさが特徴である。水との親和性が良く、テンペラグラッサ等のエマルジョン技法の媒材としても適している。市販品はボイルされるために濃い褐色だが、自製品はその工程を省けば透明なサンシックンド油を手にすることができる。

 

www.cad-red.com

 ということで、通常油画に使うようなオイルを濃くしたもの、程度の認識しかありません。これも自分で作れるようですか、ちょっと私には無理です;;

 

 先生には「ホルベイン社・クサカベ社のはやめといたほうがいい」的なことを言われましたが、苦学生だった私はホルベイン・クサカベ以上のレベルの画材に手が出なかったので(値段的にね)、それ以上のオイルでやったらどうなるかは知りません。

通販でもホルベイン社・クサカベ社のものくらいしか取扱いないっぽいしね…。

 

 

 

■ なにに描けばいいのさ。

 

私たちは、こういうのに対応した「石膏とにかわをまぜたパネル」を作ってましたが、

(また作り方載せます。お待ちを)これはなかなか難しいようですね。

 

 

■ 興味が合ったらとにかくやってみてください

 

なかなかハードルは高いですが、自分の表現したい世界観に合うツールを身につけることは大事だと思います。

 

なんだか、こういうキッドも売られているようなので、↓↓

 

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以前人にふるまってもらって「うまい・・・!」と思ってそれ以来お気に入りのハーブティーがあります。それがコチラ。 

↓↓↓

 

ちょっとぴりっとしてて、でも甘くて。(カンゾウの甘味です。苦手な人はとことん苦手だと思うので、ちょっと注意が必要かも)

 

一言では言い表せない複雑な味なので、フツーのお茶に飽きた人なんかにおススメ。ハーブティーなのでカフェインも入ってないからそれも安心。秋の夜長や、製作のお供に。 

 

 

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