存在に耐えられない軽さだとは思わない

この世の旅路は果てしない。「主よみもとに近づかん」が好き。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「美と健康」という言葉に違和感を覚える

ここ最近は「美と健康」という言葉に違和感を覚えるようになっている。 虫唾が走るといってもいいくらいだ。 この言葉が醸し出す「健康であらねばならない」という「不健全さ」に反応してしまう。

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~連れて行かれる~

「友引」という言葉は怖いと思う。 「連れて行かれる」というのだろうか。 主語をはっきりさせないトコロが恐怖を一層引き立てている。 ある青年が、お母様のお葬式の段取りをされて帰った。身寄りはその青年1人。小さいけれど、式は執り行われるはずだった。

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~親族が2人のお葬式~

親族がたった2人のお葬式。 そんなお葬式の担当になると、お通夜から式から火葬場接待まで全部一人でおつきあいする式、もないではなかった。 そんなときに限って、出棺時間が遅かったりする。午後1時の窯しか予約が取れないと、開式はセオリー通りに行っ…

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~赤ちゃんのお葬式~

生まれてすぐ死んだ赤ん坊のお葬式があった。さすがに遺族のピリピリ感は、他の式とは段違いだった。 スタッフも、なんとなく気が引き締まっていた。 そんななか、私は接待をしながら心の中で思っていた。 「この子は、この世の苦を知らずに済んでよかったじ…

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと ~はじめてのナンパ~

これが、ナンパというやつか? 通夜に来た親族の、中年のおじさんだった。 「生花を注文するけん、注文聴いてくれへんか。ロビーに来てや」と言われて注文書を持って行ったら、電話番号を渡されたのだ。

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~遠藤周作、沈黙~

「合掌、礼拝(がっしょう、らいはい)」 司会の声が響き渡ると同時に、住職が何とも言えないタイミングで鐘を鳴らす。それと同時に、皆が祭壇に向かって手を合わせてお辞儀をする。 もちろん、スタッフもだ。お客さまから見えていない炊事場にいるスタッフ…

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~孤独死の老人~

孤独死、というものは少なくない。生活保護をもらって暮らしていらっしゃったような独居老人の式は、とても小さい部屋で行われることがほとんどだ。 そういう人の親戚は、部屋に泊まるほどではないから「ご遺体だけ会館に預かるお通夜」ということになる。 …

このブログの方針は「3年前の私が休みの日にゆっくり起きてきて読みたかった感じ」

このブログの方針は「3年前の私が休みの日にゆっくり起きてきて読みたかった感じ」 にしようと思ってます。 どういうのかというと…

私がお葬式の仕事をしながら考えていたこと~「善人なおもて往生す。いわんや、悪人をや」~

前回↓↓ kasuga-1221.hatenablog.com 「…それ、人間の浮生(ふしょう)なる相をつらつら観ずるに、おほよそはかなきものはこの世の始中終、・・・されば朝(あした)は紅顔ありて、夕(ゆうべ)には白骨となる身なり…」

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~火車が来る~

kasuga-1221.hatenablog.com 徳島県は「真言宗」が一番多い。その次が「浄土真宗西」で、次が「東」。これらのことを「モントさん」と呼んでいた。あとはほぼ同率で「神道」「浄土宗」「禅宗」「法華宗」「創価学会」だろうか。大本教やキリスト教はまれだっ…

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~お通夜の空気と朝の支度~

《前回↓》 kasuga-1221.hatenablog.com お通夜の空気が好きだった。 私は「暗くなってからの仕事」が醸し出す「非日常感」が、どこか好きだったのだ。お通夜の接待当番と言うのは、大体前日から当日の昼過ぎまでに決まる。と言っても、私は趣味もなかったし…

私が、自分を社会不適合者だと自嘲するのは、この辺に理由がある。

外むきの自分、と内向きの自分、はいてあたり前だと思う。 ただ、私の場合は少し内向きの要素が強いらしく、 1日外向きになったら2日かけて内向きにしなければ、 魂の均衡を保てない感がある。

私が葬儀の仕事をしながら考えていたこと~葬儀屋として大事なことは、喪家に恥をかかせないことのみ~

これから始まる喧騒を予感させる、冷えた空気。ナベとやかんがぶつかる金属音。 しゅわしゅわと立ち上る湯気。 そこから香るほうじ茶のにおいが好きだった。 お葬式の接待と言う仕事を2年半ほどした。 仕事内容は、「お葬式に関わることなんでも」だが、プ…

私の考える「優しさ」のカタチは、「冷たい」と言われる。

@2Kasuga ってするのが、私の考える「優しさ」のカタチなのだ。だがこれを言うと家族なんかには「お前は優しくない。非人道的だ」と言われる。他人の問題に口出しすることが彼らにとっての「愛」なのだと知る。 こういう場合は物理的に距離をおけば、まぁ、…

これは、私の魂の浄化なのだ。

「かすがは文章うまいよね」 とてつもなく年上の、同業者の男性に、飲み会の席で言われた。 「ありがとうございます」 「でも最近おもしろくないね。どしたん?

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