ウィリアム・ウッド師の本を、エホバの証人と対峙した際に薦められた
こんにちは、かすがです。
できれば、このエホバの証人シリーズ最終回としたいです。前回までの流れはこちらにまとめてますのでどうぞ。↓
・・・と、まとめていこうと思ったのですが、ネットにはすでに脱会された方の動画やブログもあふれており、今更私がまとめることもないかな、という感じがありました。
今日は、私がみた中で参考になった動画と、これからエホバの証人と話をする予定のあるクリスチャンにおススメ本を紹介して終わりたいと思います。
■ 脱会の体験談、動画編
こちらの動画は二つとも「人間的、社会的な問題」から脱ものみの塔を図った方々の動画です。
「クリスチャンでない方にものみの塔とキリスト教の違いを説明するとき」に使えるのではないでしょうか。
上の動画のご夫妻は、まず組織としてのものみの塔に矛盾を感じたところから脱会に至った経緯を話してくださっています。
決め手となったのは「『仲間に親切にすることよりも伝道の方が大事だ』ということを組織の偉い人から言われたこと」だと語っています。
下の動画が元JW長老(たくさん伝道して偉い立場になった人)のコメントです。この方は、組織が実際に預言を外したことからどんどん組織に対して不信感を抱き始めています。
(ものみの塔は、最初「1975年に世界の終わりが来る。このとき救われるのは、聖書を正しく理解した人(つまり、ものみの塔の解釈によって聖書を理解した人達)だけ。」というようなことを言っていたそうです。)
ですが実際には世界の終わりは来ませんでした。終末が来ると信じて、色んなことを捧げ失ったのはこの方だけではなかったでしょう。
(そして、それからもものみの塔は教理をどんどん変えていったそうです。「ものみの塔で洗礼を受けた人たちが14万4千人に達すると世界が終わる」→終わらなかった→「ものみの塔の教理を深く理解した人が14万4千人に達したら世界が終わる」等)
元Jw長老もおっしゃっているように、「信徒は過去の資料を知ることができない」という情報統制をされているのもこういったことがまかり通るのでしょう。
この2つの動画は短いですし、わかりやすいです。もし身近にエホバの証人に片足を突っ込みそうになっている人がいらっしゃったら、見てもらって感想を聞いてみてもいいかもしれません。
■ 最初に読んでおきたい、ウィリアム・ウッド師の本
そして、今回私の群れの牧師先生から勧められた参考書でとりわけよかったモノを紹介したいと思います。「ウィリアム・ウッド」という牧師先生の本です。
ウィリアム・ウッド(William Wood、1956年-)は、日本の宣教師、神学者、牧師。真理のみことば伝道協会主事。
キリスト教系の新宗教、異端、カルトに対して、聖書信仰に立った正統的な福音主義キリスト教の立場を示し、多くの著述活動を行う。日本各地で異端セミナーを開催し、異端カルト問題に取り組んでいる。
アメリカ合衆国のウィスコンシン州生まれ。テキサス州のクライスト・フォー・ザ・ネーションを卒業。1976年に宣教師として来日。
ウィリアム先生の本はてっきり日本語訳された本だと思っていたのですが、先生ご自身かなり日本語が堪能な方だったようで・・・
こちらの動画上も、長いですがエホバに限らず『カルト的宗教の特徴』をわかりやすくお話しくださっています。
…しかし私にとって「エホバの証人」になるまでの道は決してやさしいものではありませんでした。それはかいしゃの退職、野球連盟からの脱退、少年野球コーチの辞任等など、様々な調整が要求されました。
それは週3日(五つ)の集会をすべて支持することができないこと、野外伝道に用いる時間がなかなか取れないことなどの理由からでした。
そのため、家族、親戚、友人などから猛反対があったことは言うまでもありませんが、すでにそのころの私は、「組織と密接な関係を保つことや、野外伝道に精力的に励むこと、これを怠るならば、救われない!ひと時も手を緩めてはならない!ハルマゲドンはすぐそこにきている!」といった組織の教えに洗脳されていて、激しい周囲の圧力ににも毅然とした態度で立ち向かっていました。
(〔エホバの証人〕の教えと聖書の教え ウィリアム・ウッド著)
この男性Yさんは、いとこにもエホバの証人の教えをすすめます。ですがいとこさんは、エホバと同時に通常のキリスト教会でも聖書について学びはじめます。
彼を通して、Yさんに「キリスト教会」の情報がもたらされます。
Yさんが一番驚いたのは、エホバの証人とキリスト教会の教理よりも、「今まで私が組織から教えられていたイメージと、実際の教会とに大きな差があったことでした。」
という点だったそうです。そして、次第に自分のいる組織のことが気になるようになり、書店にて「エホバの証人への伝道ハンドブック」(ウィリアム・ウッド)を手に取り、イエス・キリストこそが【エホバ】(神)だと感じたそうです。
ここからわかるように、エホバの証人は基本的に「ハルマゲドン(世の終わり)がくる」「エホバの証人でなければ救われない」という「恐怖」を原動力とした恐怖支配の構造が根本にあります。
それも、実際に活動してみないとわからないレベルに情報統制されているので、表向きは温かいといところも厄介です。
こちらは、私が今回の件を引き起こす(?)きっかけとなったサイトです。カンタンにまとめられており、わかりやすいです。
↓↓↓
番組記事「今、エホバの証人を問う」 – FEBC Online
そして、こちらがなかなか詳しく書かれたサイトです。読み込んだわけではないですし、個人のサイトのようですので、どこまで信頼していいかはイマイチよくわかりませんが^^;
↓↓↓
こういったことろでざっくりと知識を仕入れておいて、紙の本を用いて詳しく学ぶのがいいかなと思います。
↑こちらの本では、「キリスト教とものみの塔との教理的な違い」が詳しく書かれており、その矛盾点なども、ものみの塔の出版物や、聖書の原本を引用しながら書かれているため信頼度と内容の濃い本だと感じました。
この本で知識をつけておき、実際に伝道するような状況になればこちらの
↑〈エホバの証人〉への伝道ハンドブックを参考にしながら学ばれるのがおススメです。こちらは、カンタンなものみの塔の基礎知識に加えて、「エホバの証人がキリスト教のどういったところをついてくるか」、「エホバの証人への具体的な伝道方法」などが体験を元に書かれています。
■ さいごに
上で紹介した〈エホバの証人〉への伝道ハンドブックには、こんな箇所があります。
・・・この場合、助けを求める家族が願っているのは、何とか「エホバの証人」をやめさせることです。
しかしただやめさせるだけというのはまず困難のようです。「ものみの塔」の間違いを指摘して、その組織から脱会させ、キリストを信じる信仰に導くようにしなければなりません。
エホバの証人は造り主なる神がおられることや聖書が神のみことばであることを固く信じており、どのような働きかけがあっても、その信仰をまったく捨てて、造り主なるエホバに背を向けるということはしません。
しかし、聖書の間違った解釈を捨てて、三位一体なる神に仕えるようになることは考えられるのです。
(中略)
ものみの塔の教理の代わりに、本当の福音を証しさせることは充分に可能なのです。
ということで、クリスチャンになって信仰も安定してきている方は、こういった手段をとるのもいいかもしれません。
教会の牧師先生に相談してしっかりとサポートを受けながらしたほうがいいとは思いますが。(私みたいにストップがかかる可能性もありますからw)
一人でも多くの人が、恐怖による支配から解放されることを祈りつつ、このシリーズを終わりたいと思います。
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